冬の寒い時期、熱いお風呂で疲れを癒すのが一日の楽しみという方もいらっしゃいますよね。
しかし、寒い時期のお風呂は命にかかわる「ヒートショック」が起こる可能性があることをご存知でしょうか？
昭和の時代に建てられた住宅は断熱性が低く、脱衣所や浴室に暖房設備が整っていないことから冬場にヒートショックを引き起こすリスクが高くなっています。
テレビなどで紹介されたことで知名度もあがり、ヒートショックをご存知の方も増えていますが、正しく知ることでリスクを抑えられるものですので、今一度その危険性を確認し、対策方法をみていきましょう。
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動する現象で、血圧が急激に上昇すると心臓などに大きな負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こします。
また、血圧が急激に下がると脳貧血を起こし、転倒や失神をしてしまうことも。
軽度であれば立ち眩みなどで済みますが、重度になるとお風呂で意識を失って溺死など、急死してしまうこともある危険な現象です。
12月頃からの冷え込む時期、お風呂場や脱衣所、トイレなどで起こりやすく、その死亡者数は、お風呂だけでも交通事故のなんと約2倍。
65歳以上の高齢者に起こりやすいヒートショックですが、若い方でも条件が重なればリスクは大きくなります。ヒートショックはいつ誰に起きてもおかしくない、身近な現象なのです。
「気温差」と聞くと寒い地域の話だと思いがちですが、実は雪国のイメージが強い北海道の高齢者一万人あたりのCPA（入浴中の心肺停止状態）発生件数は、全国で最も少ないという統計があります。
ヒートショックが少ない理由は、なんといっても暖房設備や高断熱化など、家づくりから寒さ対策を行っていること。
逆に比較的温暖な関東では住宅の暖房設備や高断熱化に力を入れていないことが多く、どうしても部屋間での気温差が大きくなってしまいます。
冒頭でもご紹介しましたが、特に昭和の時代に建てられた住宅は断熱性が低く、脱衣所や浴室への暖房設備の導入が進んでいないケースが多いため、注意が必要です。
リフォームや生活の工夫で対策をすることができますので、是非この機会にヒートショック対策を進めましょう。
ヒートショック対策は、冷え込みやすい脱衣所やお風呂場周りを重点的に改善することがポイントです。
リフォームを行うことで、より根本的な対策ができますので、まずは特におすすめのリフォームをご紹介いたします。
床暖房は床から部屋をまんべんなく暖めることで、足元から身体を効率的に暖めてくれる暖房です。
リビングはもちろん、脱衣所・洗面所や廊下、キッチンなど狭くて暖房器具を設置しづらい場所でもスペースを取らずに設置でき、シーズン外の収納スペースや面倒な掃除も不要。手間がかからず、スマートに使える暖房で、エアコンのように風がないため、乾燥肌の方やエアコンの風が苦手な方でも快適にお使いいただけます。
冬の脱衣所や洗面所……寒いと感じる場合には、ヒートショックのリスクが潜んでいるかもしれません。
その時の体調や住宅の劣化など、条件は日々変化しています。今まで平気だったからきっと大丈夫と楽観視せず、身近なヒートショックのリスクから命を守りましょう。
東郊建設では床暖房設置リフォームのご相談も承っております。
火を使わず器具を置く必要がないことから、ペットを飼っている方や、ご高齢の方がいらっしゃるご家庭にも人気ですので、一度ご検討ください。
お風呂や脱衣所・洗面所を入浴前に暖めることができる「換気乾燥暖房機」や「洗面室暖房機」もヒートショック対策に有効です。
洗面室暖房機は脱衣時や湯上りの冷えを防いでくれます。
入浴後のスキンケアやドライヤーの間もあたたかく、快適な時間にすることができます。
換気乾燥暖房機はお風呂の寒さをやわらげて身体への負担を減らしてくれる快適なバスタイムが実現できる他、衣類の浴室用乾燥機にもなる優れもの。
雨の日の室内干しでも活躍してくれるため、一年中生活をサポートしてくれます。
東郊建設では「換気乾燥暖房機」や「洗面室暖房機」の取り付けリフォームも対応しております。お気軽にご相談ください。
折角冷暖房をつけても、住宅が熱を逃がしてしまう構造では効果が出にくくなってしまいます。
そこで注目したいのが、高断熱リフォームです。
お部屋はもちろん、最近ではお風呂や脱衣所・洗面所も高断熱リフォームが人気です。
浴室まわりに保温材をプラスして、まるごと保温するリフォームや開放部からあたたかい空気が逃げるのを防ぐ断熱窓リフォームなど、様々な方法があります。
東郊建設でもお風呂や脱衣所・洗面所のリフォームも幅広く承っております。お風呂や脱衣所・洗面所の寒さでお悩みの方は、是非一度ご相談ください。
最適なプランをご提案いたします。
ヒートショック対策は日々の暮らしの工夫でも対策ができます。
ポータブルセラミックヒーターは局所的に暖めてくれる暖房のため、脱衣所などで使用するのに最適です。
「暖房をつけるのにコンセントが足りない」「ゆっくり立ち上がるために手すりを設置したい」など小さなことでも住宅のお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
入浴中の事故は、救急搬送時の3/4以上が死亡や重篤、重症と診断されており、とても重症化しやすいのが特徴です。
生活の中での工夫ももちろん大切ですが、根本的な問題を改善しやすいリフォームでヒートショック対策をしておくことがおすすめです。
東郊建設では、コンセント増設から床暖房リフォーム、お風呂丸ごと断熱リフォームまで幅広く承っております。
「寒さに悩んでいて具体的な対策を提案してほしい」という場合にも、是非お声掛けください。
